こんにちは‼️
サプリソムリエ宮下です。
前回までに
動物に住む常在菌が
その生物の遺伝子にできないことを
代わりにやってくれている
というお話をしました。
例えば
コアラがユーカリの毒を
解毒して食べられるのは
母親のフンを食べて
そこから毒素を分解する菌を譲り受けるからだったり
牛が牧草だけを食べて
筋肉質な体になるのは
牧草の成分から
タンパク質の材料を合成する菌を
胃の中に住まわせているからだったり
例えば本来熊の一種で
肉食のはずのパンダが
笹を食べて必要な栄養素を作り出せるのも
それができる腸内細菌を住まわせているからだったりします。
世の中には面白い動物が
いっぱいいますよね‼️
でも、実は。
これって人間にも
おおいに関係のある話なんです。
例えば、これからの時期
日本ではサツマイモが美味しい季節ですね。
このサツマイモ。
炭水化物(糖質と食物繊維)の塊で
腸内環境には良い食べ物ですし
エネルギー源にもなりますが
タンパク質はほとんど入っていません。
もし他のお肉や魚、野菜などは食べず
サツマイモだけを
ずっと食べている人がいたら
みんなガリガリでお腹だけぽっこり
しかも糖尿や様々な病気になりそうな食べ物です。
しかし。
世の中にそのサツマイモだけ食べて
生きている人がいます。
パプアニューギニア高地人。
標高1500mの山で
昔ながらの暮らしをしている彼らは
その土地柄、ほぼサツマイモしか食べるものがありません。
お祭りなどで年数回お肉などを食べる以外は
ほとんどサツマイモだけで生活しています。
でも。
彼らは筋肉隆々なんですね。
これは大昔、彼らの腸内に
窒素固定菌という
タンパク質の材料を作り出せる菌が住み着いたから。
本来はお肉などから
食べるしかないはずの
タンパク質を
この菌がサツマイモから作ってくれるので
彼らはムキムキだったりします。
もちろん、
彼らが食べているタイプのサツマイモを
日本人が食べてもタンパク質は作れませんし
仮に窒素固定菌を日本人が飲んでも
定着はしません。
長い年月をかけて
お互い仲良くなった結果
パプアニューギニア高地人の方と
窒素固定菌は共生するようになったんです。
こういうお話を聞くと
先住民ってすげーなーって思う方が多いのですが
実は日本人も
そういう特殊な菌を持っています。
その一つが
生海苔を分解する菌。
実は世界で日本人だけが
生海苔を消化することができます。
これも、ずっと島国で
何千年も前から海苔を
ちょっとずつ体内に入れていたことで
定着したと考えられています。
お隣韓国では
韓国海苔が有名ですが
焼いた海苔は他の国の方も
消化できるのですが
生海苔は遺伝子的に近いはずの
韓国の方も消化できないそうです。
こういうお話から何が言えるのか?
それは
✅他国の栄養学が本当に日本人に当てはまるのか?
✅『地産地消』『身土不二』
など、栄養摂取法として
イメージ的には良いけど
科学的には根拠がないとされていたものが
実は腸内細菌の視点では意味があるのではないか?
✅昔良いと言われていた食事法は
腸内環境が変わってしまった現代人には
当てはまらないのではないか?
このようなことが
少しずつわかってきています。
こんな話をまた次回。
お楽しみに😊
※次回記事はこちらです⬇️
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