こんにちは‼️
サプリソムリエ宮下です。
さて、今日も
腸内細菌についての続き。
前回、腸内細菌は
本来人の遺伝子にはできないことを
やってくれている
というお話をしました。
このことから
今注目されている研究の1つが
普通の人にできないような
偉業を成し遂げる人は
実はすごい菌を腸に住まわせているのではないか?
という逆転の発想。
特にわかりやすい分野として
スポーツの世界で研究が始まっています。
例えば
持久力と腸内細菌に関わりがあるかも
という報告があります。
一番最初に出てきたのは
2019年のボストンマラソンの完走者について。
一般人と比べて
ボストンマラソン完走者(=持久力が高い人)
はベイロネラ・アティピカという菌を多く持つことがわかりました。
この菌は運動で生じる乳酸を
腸内で短鎖脂肪酸というエネルギーを生み出すものに変えていました😳
このことは今年夏にNHKでも放送され
大きな話題になり
ネットで検索しても情報がたくさん出てくるのですが
前回もお伝えしたように
腸内環境に関しては
海外の研究が日本でそのまま日本で当てはまるとは限りません。
実際に、日本では
大学駅伝の選手を対象に研究を行なった結果
ベイロネラ・アティピカとは
全く違うタイプの
バクテロイデス・ユニフォルミス
という菌が多い方が持久力が高いという結果になり。
このあと日本の一般人に
この菌が増えるような食べ物を摂らせると
疲れにくくなり、自転車走のタイムが10%速くなるという結果が出ました。
まだ始まったばかりの研究で
確定ではないですが
やはりスポーツの世界でも
日本人には日本人に合う菌がいるのかもしれません。
さて、この話で1つ思い出したのが
江戸時代の飛脚は玄米だけで
スタミナ抜群かつムキムキで外国の人が驚いた
というお話。
マクロビなどの植物食をおすすめする方が
よく例に出されるお話で
お肉など食べなくても
玄米菜食で十分栄養は摂れるという主張。
しかし、現代の栄養学では
厳格なマクロビのように
100%玄米菜食にしてしまうと
一部のアミノ酸やビタミンが足りなくなると考えられていて。
日本では、実際に体調を崩す方が多く。
またそういう栄養学が進んでいる
海外のベジタリアンや
マクロビを実践されている方は
その足りないアミノ酸やビタミンを
植物性のプロテインやサプリで
補っているので問題ないともされています。
でも、じゃあ
飛脚は玄米だけで元気だったのはなぜか??
これは当時の玄米は
タンパク質が豊富だったという説もありますが
この当時実験で
肉類中心の西洋食に変えたら
バテて走れなくなったとされているので
タンパク質が含まれるかどうかだけでは
説明しにくいものとされています。
ここで考えたいのが
当時の日本人には以前紹介したような
植物からタンパク質を作り出す菌が腸内にいたり
今回紹介したような
バクテロイデス・ユニフォルミス
のような持久力を上げる菌が多かったのではないか?
ということ。
これらの菌は炭水化物、
特に食物繊維をタンパク質に変えたり
持久力のもとに変えたりするのですが
もしそれができるなら
玄米で持久力が強くムキムキも
十分あり得ると思います。
しかし、時代は変わって
今腸内細菌が世界中で激変しています。
地球上でさまざまな生物が絶滅し
多様性が失われているというニュースが
よく出ていますが
実は人間に住む常在菌も同じで
ものすごい勢いで菌の種類が減っていることが分かっています。
こちらも先日紹介しましたが
大豆イソフラボンを活用できる菌を持つ人も
たった一世代(25年差)違うだけで
激減しています。
ですので、もし江戸時代当時に
持久力やタンパク質を作る菌を持つ人が
多かったとしても
現代人にはおそらくほとんど残っておらず
その菌を持たない人は
玄米菜食だけでは体調を維持できないのではないか。
今回のお話はあくまで仮説ですが
実際に体に良いと言われる食事は
個人差が大きかったりするのは事実であり
また時代が違えば、国が違えば
それが変わるというのも事実です。
その食べ物をプラスに処理できる菌を持っているのか?
この視点で健康情報を見ることを
覚えておいていただくと良いかもしれません。
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